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●ローハンは裏切った! |
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朝からお風呂で身支度のファラミア。なぜならきょうは、エオウィン姫をはじめローハン勢を招いてのパーティの日。
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コックの手配をすませ、掃除もやったしお花も飾ったし、あとはローハンご一行様の到着を待つばかり。
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♪ピンポン
「おや? まだお知らせした時間には早いようだが…」
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「…おお、マイキング」
呼んでないのにまた来たし。
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「近くまで寄ったのでな」
「実はきょうは…」
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「いやいや気を遣うな。おお、パーティーか」
「いや、あの、それは…」
水着になったうえいきなり食いはじめる王
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♪ピンポン 王の行くところ執政あり
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「ファラミア、王は来ておらぬか?」
「兄上、助かりました。さっきから王が…」
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「そこでビルボ殿にお会いしてな、ぜひ王にご挨拶したいとのことなので寄ったのだ」
寄ったのだ、じゃないんですけど
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♪ピンポン
「アラゴルンからイシリアンでパーティやってるってケータイに電話もらったんだけど」
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♪ピンポン
「ガンダルフはどこにいる。余はガンダルフと話がしたい」
またヘンなのがきちゃいました
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「ファラミア、得意のバイオリンをビルボ殿にお聞かせしてはくれまいか」
エオウィンに捧げるつもりだった「愛の悲しみ」を兄とホビットに聞かせる空しさ
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「心に沁みいりますな」
「まこと、泣けてきますな」
泣きたいのはこっちです
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酒が入ると陽気になります。
「ヒック、なぜギムリを連れてきてあげなかったのです、レゴラス」
「もう寝てたんだからしょうがないじゃん」
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「貴様、それでも親友といえるのかぁ!」
「あ~、も~、酔っぱらいはうるさいな~」
人の家のトイレでからまないように
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「なぜこうなるのだ…」
なぜかせっかくの部屋がもう台無しに。しかも肝心のエオウィンが来ない
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ローハン勢の来ないまま、パーティは大繁盛 どんどん人は増え、知らない連中だらけとなるイシリアン。
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エルフの第六感か、自分たちが男女の仲を裂こうとしていることに気づいたようなレゴラス。
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「ローハンは裏切った!」
「エオウィンは私を見捨てた!」
父の気持ちが今、よくわかったファラミアである
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「これが飲まずにいられるか」 荒れるファラミア
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傷心のファラミアを残し
「そろそろ帰るね~。ごちそうさま」
つわものどもが夢の跡
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「女なんて!」 ふて寝状態に入るファラミア
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だが、皆が帰った後も深夜のプールで泳ぐ男約1名。もう何も言うまい
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そのころエオウィンは馬鍬砦で野営中。 「イシリアンまであと2日で着きますわ」
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泳いでる男はもちろん王様です。
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